会いたかった*2

 全員出払った執務室ですっかり空になったデスクを拭いていると、キスティスが戻ってきた。
「あら、荷物それだけ?」
 ホワイトボードに書きこまれた彼女の予定は、午前中は外回り。
 表は暑かったのだろう、ハンカチで顔の辺りをぱたぱたと煽いでいる。
「昨日までに、ほとんど片付けたから。証書とガンブレぐらいだ」
 机の脇に置いたケースと、小さなペーパーバッグに目を遣る。
 単位はとうに取り終えて、このところずっと懸案事項の片付けと引き継ぎに追われていたが、何とかそれも形がついた。
 委員会のメンバーや、世話になった教員への挨拶回りも昨日までに終わらせ、引っ越しも済ませて、今日は新しい部屋から、証書を受け取るためだけに来たのだ。
 学園長室に入るときは、最後だからとSeeD服を着たが、用が済むと、残しておいた白のTシャツとブラックデニムに着替えた。制服は、サイズの合う後輩に譲る話がついていて、畳んでビニールバッグに入れ、ゼルのデスクの上に置いてある。
「本当に、卒業しちゃうのね、スコール」
 キスティスが恨めしそうに、長いため息をついた。
「あんたが残ってくれるから、安心して出て行ける」
 引き出しに雑巾を掛けながら答えると、彼女は肩をすくめて、対面のデスクチェアに腰を下ろす。
「あなたも残ってくれるかと思って、あてにしてたのに」
 実際、キスティスはずいぶん熱心に、俺を引き留めてくれた。
 俺の方も、長い時間を過ごしたガーデンに、残りたい気持ちが無いと言ったら嘘になる。
 けれど、このポストに居たら、俺は前に進めない。
「俺は…これからは、もう少し正直に生きていきたいんだ。ガーデンに、迷惑をかけたくない」
 この半年、悩んで、悩んで、悩み抜いた揚げ句、俺の出した答えは…とても賢明とは言えない。
 だけど、そういう結論になった。
 つまり、俺は賢明な人間じゃなかったってことだ。
 結局俺は、どの国の正規軍にも入らず、大手ハンターギルドのバラム支部にメンバー登録した。理由を尋ねられるたびに、ガンブレードを使い続けたいから、と答えた。
「まあ、なにかそんなに悪いことする計画でもあるの?」
 キスティスは悪戯っぽく微笑んで訊いてくる。
「…上手く行くか、わからないけど」
 曖昧にぼかしても、キスティスは追及してこなかった。もしかしたら、だいたいのところは分かっているのかもしれない。
 ただ「卒業おめでとう、スコール」と言って笑ってくれた。
「今までありがとう。…あんたが先生のとき、あんまり良い生徒じゃなくて、悪かった」
 この際だからと、ずっと言いたかったことを伝えると、急に赤くなったキスティに、昔の話はやめて頂戴、と怒られてしまった。

 キスティスと別れて外へ出ると、眩しい快晴だった。
 気候の穏やかなバラムとは言え、真夏の昼前だ。覚悟していた通りに暑い。
 照りつける日差しのもと、カードリーダの前で、候補生の女子が何人か待ち伏せていた。見送られるのが嫌だから、あえて人の居ないこの時間帯を選んだのだけれど。
「こら。授業はどうした」
「だって…指揮官が、」
 ひとりの女子生徒が零れる涙を拭いながら、俺を見上げてくる。
 見覚えがあった。たぶん、訓練施設で怪我をしたところを助けてやったことがある子だ。
「俺はもう指揮官じゃない。それから、泣く必要ない。どうせ、同じバラムに居るんだし」
 こくこくと頷くが、涙が止まらず、言葉が出ないらしい。
 キスティに言った通り、俺は良い生徒ではなかったが、指揮官としては俺なりに精いっぱい務めた。
 湿っぽい見送りは苦手だけれど、慕ってくれる気持ちは嬉しかった。
「…早く戻れ、ほら」
 軽く背中を叩いて促してやると、気持ちの整理がついたようだ。
「あ…ありがとうございましたっ!」
「おめでとうございますっ!お元気で!」
 女子生徒たちはぴょこん、と頭を下げ、口々に挨拶をして、校舎へ走っていった。
 守衛の男性が俺の姿を見て、「卒業おめでとう」と声をかけ、フラップを開けてくれた。ありがとうございます、と軽く一礼して、俺はゲートを抜けた。
 正門をくぐって、呼んでおいたタクシーの姿を探したが、見当たらない。
 かわりに、オリーブグリーンの四駆がでんと停まっていた。
 相当に年季が入っている。廃車寸前といった風情だ。
「タクシーなら帰ったぜ」
 その向こう、男が凭れていた壁から身を起こした。
 インディゴブルーのデニムの長い脚。上は短めのシャツを羽織っている。
 吸っていた煙草を携帯灰皿に押し付けて終わりにし、外壁の色濃い影から抜け出ると、金髪が陽光を受けて輝いた。
「お前、何時頃出て来んのかわかんねーからセンセに電話したら、クルマ呼んだって言うし」
「それじゃ…あんたが追い帰したのか?」
 半年ぶりに見る姿だ。呆然として尋ねる俺を、彼は軽く睨む。
「言っただろが、迎えに来てやるって。…ま、どうせお前は忘れてたんだろーけどよ」
 そう言って彼は助手席の扉を指さすと、自分はさっさと運転席に乗り込み、エンジンを掛けた。
 …ともかく、俺が呼んだタクシーは帰ってしまったのだ。
 選択の余地なく、右側のドアを開けた。
 …。
 助手席に、巨大な花束が置かれている。
「ガンブレは後ろ。早く乗れよ」
 俺はまだ働かない頭で、言われるがままにガンブレを後部座席に乗せた。
 花を抱きあげ、空いたシートに腰を下ろす。
 エンジンの音は少し苦しそうだが、エアコンが止まっていた時間はそう長く無かったらしく、車内は意外と涼しい。
「…どういう企画なんだ」
 送別会の類は、委員会メンバーのものも含めて、公私ひととおりやってもらったはずなのだが。
 俺だけが何も知らずにいつものお祭りの一種に巻き込まれたのかと思い、ミラーの角度を直している男に尋ねたが、あっさりと否定された。
「企画じゃねーよ。俺ひとりで迎えに来ただけだ」
「…」
 それはそれで驚きだ。
「サプライズのパーティとかのほうが良かったか?」
 隣に座る男がウインカーを出し、車を発進させてから、ちらりと俺に目をやった。
「…俺は、そういうの苦手だ」
 誰かのアイデアじゃないとすると、これは…彼の意志に基づく行動ということになる。
 あの冬の日のやりとりを、もちろん俺は覚えていたが、言った相手が覚えているとは思わなかった。
「じゃ、この花も…あんたが買ったのか?」
「俺じゃ悪いかよ」
 シュガーピンクからクリムゾンレッドまで、紅色の濃淡を取り混ぜた、薔薇だけの花束。薄いペーパーとセロファンで包まれて、持ち手には深紅のリボンが飾られている。
「いや、…まさか、本当にこんなことしてくれると思わなかったから」
 気恥ずかしくなるほどロマンティックな花束は、どう見ても、恋人への贈り物にしか見えない。このリボンを結んだ花屋も、男に渡す薔薇だとは思いもよらなかっただろう。
「勝手に市街に向かってるけど、お前、この後の予定は?」
「…」
「いったん、部屋に送ってきゃいいのか? それとも、誰かとどっかで待ち合わせか?」
「…いいや」
「だってお前、あの連中にわざわざ、今日は用があるからって外してもらったんだろ?」
 記念日当日にお祝いしたかったのにーって、セルフィのヤツがぶつくさ言ってたぞ、なんて聞き捨てならない台詞が続いてムッとする。そうか。あんた、俺以外とは、ちゃんと連絡取ってたんだな。
 セルフィには悪いが、今日は、特別な日だ。俺には、心に決めている予定があった。
「…適当に、バラムの街中を流してくれないか」
「なんだよ、スコール。俺とデートでいいのか?」
 正面を向いたまま、彼は笑って、からかうように訊いてくる。
 俺は薔薇に目を落として、静かに答えた。
「……あんたに会いに行こうと思ってたんだ」
 空気が変わった。
 おそらく、意図的に軽く作られていたムードが消える。サイファーが口を開いた。
「……約束も忘れてたのにか?」
「約束だと思ってなかった。だって、あんたあのとき、べろべろに酔ってたじゃないか」
 半年前の、冬の夜が甦る。彼は妙に陽気だった。
 確かに、俺の卒業の日に迎えに来るとは言ったけど、本気に取れるような状況じゃなかった。
「お前はしゃっきりしてたよな。…次の日から別々に暮らすっつーのに」
「俺まで酔っ払ってちゃ、収拾がつかないだろ」
 あの夜、サイファーがあんなに酔っていたのは…俺と離れるためだったのだろうか。…思わせぶりな言葉のせいで、そんな自惚れたことを考えてしまう。
 車は森を抜けて、バラムの市街地に入った。俺は話題を移そうと、腕の中の花を改めて見つめる。
「それにしても、すごい花束だな」
「そうか?」
 俺も花を買ったことが無いでもない。
 これだけの数の薔薇を揃えたら、相当値が張るはずだ。
「…けっこう痛い出費だろ」
「こーゆーのは別なんだよ。野暮なこと言うなっつーの」
 サイファーも俺と同じでハンターの職を選んだが、正直高給とは言えないギルドに籍を置いている。というか、ガーデンの力を持ってしても、そこしか登録出来なかった、というのが実情だ。
 どこのギルドの手配師も、サイファーを御する自信が持てなくても無理は無い。あの魔女の騎士の印象は、あまりに鮮烈だった。
「…何も、こんなに豪華にしなくたって良かったのに」
 綺麗だけど、と小さな声で付け加えると、サイファーは明らかに気を良くしたようだ。
「ちっと暑苦しいけど、めでてえ日だから、派手に祝ってやろうと思ってよ」
「気に入ったか?」と笑いかけてくる彼と目が合って、俺は再び手元に視線を落とした。
 あの冬の夜から、連絡ひとつよこさなかったくせに。
 突然訪ねてみて留守だったらとか、初めの挨拶は何て言おうとか……もしかして、部屋に女が居たらどうしようとか、そういう一通り悩んだ問題があっけなく消え去って、左隣に本物のサイファーがさも当然のような顔でハンドルを握っている。
 鼻先を薔薇に埋めると、甘い香りに酔いそうになる。
 何故と問うなかれ。そう言い含められて過ごした日々も終わった。
 俺には、長い間、胸に抱えている問いがひとつある。
 ガーデンの指揮官でいるうちは、立場をわきまえるよう自分を律していた。
 でも、今日から俺は自由だ。
「サイファー。…どうして、こんなことしてくれるんだ?」
「…さすがにそのぐらいは、お前だって分かってんだろ?」
 赤に変わった信号にブレーキを踏みながら、サイファーは呆れたように訊き返して来る。
 停止した車の鼻先、メインストリートの横断歩道を、歩行者がばらばらと渡り始める。
「どうしても…上手く信じられないんだ。だって、あんた一度もはっきり言ったことないだろ」
 俺にとっては、大事なことだ。
 他愛ない冗談や、俺の勘違いだったら、なんてぐずぐず悩むのは、もうやめにしたいんだ。
「無いわけじゃねーんだがな。まあいい、わかった。…じゃ、こっち寄れ」
 サイファーが指を動かして、近くに来い、とジェスチャーする。
 …車内には二人きりだ。わざわざ声をひそめる必要もないのに。
 この気障なロマンティストでも、人並みに照れるなんてことがあるのか。
 なにかこそばゆく思いながらも耳を寄せると、くい、と顎を指で掬われた。
 そのまま左を向かされて、え、と思うともう、すぐそこにサイファーの顔があった。
 あの緑の瞳に、目の奥をまっすぐに覗きこまれて、呼吸が止まる。
 身動きも出来ないでいる俺のほうへ、サイファーの体がさらに乗り出し、両の瞼が下ろされる。
 俺の口元に、そっと何かが触れた。
 …。
 ひとつ瞬きしても、状況は変わらない。
 焦点が合わないほど近いサイファーの睫毛と、唇にかかる、柔らかな圧力。

 ……俺、キスしてる。サイファーと。

「ーーーっ!」
 我に返って離れようとするのと、びーーっ!と後ろからクラクションを鳴らされるのと同時だった。
「サイファー、青だ、青!」
「へいへい」
 サイファーは、面倒くさそうに返事をして、ギアを入れて発進し、クラッチを繋ぐ。先頭のこの四駆が加速して、滞っていた車列が流れ始める。
「あんた、バカかっ! いまの、絶対後ろの車に見られたぞ!」
「お前、怒るのそこなのかよ」
 ハンドルを握るサイファーは、愉快そうに笑いだした。
「うるさいっ。あんたはどうしてそう、考えなしなんだ!」
 こっちは心臓が爆発しそうだ。
 笑うサイファーを睨みつけると、向こうはとぼけた口調で言い返して来た。
「今のはお前がねだったんじゃねーか」
「な、」
 とんでもない言い掛かりに、かーっと頭に血が上る。
 確かに「あんたの気持ちが信じられない」という主旨の発言はした。
 したが、
「…俺は、キスしてくれなんて言ってないっ!」
「そうか? 俺には、そう聞こえたがなぁ」
 俺の非難も意に介さず、サイファーは、流し目で意地悪く微笑んでくる。
「どういう耳してるんだ、まったく」
 いきなり唇を重ねられて、抵抗もせず放心してしまった…。しかも、こんな人目のあるところで。
 俺はまだ「好き」とも言ってないのに、勝手にキスしてくるデカイ態度も、まるでこんなこと何でもないような落ち着き振りも腹立たしい。
 そのくせ、唇に残る感触がサイファーの答えだと思うと…その甘さに、意識が呑まれそうになる。
「で、結局、どうすりゃいいんだ? メシでも食いに行くか?」
「…」
 会って頼みたいと思ってたことがあったのに、今の流れで素直に口にすることが出来なくなって、俺は黙り込んだ。
 サイファーはちらりと俺の表情を読み、しょうがねえな、という顔で笑う。
「なんだよ。どっか行きたいトコでもあんのか? …いいから言ってみろよ」
 促されて、俺は重たい口を開いた。
「……俺、あんたのあのヘンなスパゲティが食べたい」
「ああ? …ああ、ナポリタンのことか? お前、『ヘンな』は余計だろ」
 サイファーは、俺の発言が意外だったようだ。
 それはそうだろう。俺はかつて一度たりとも、サイファーの料理を誉めたことがない。
 何しろ、たいがい謎のアドリブに満ちた前衛的な作品ばかりなんだ。
 それでも、サイファーが俺に作ってくれたものだから、俺はぶつぶつ言いながらも毎回平らげていたけれど、他の人間が作ったのだったら、絶対あんなもの食べられないと思う。
 二度と再現出来ないようなレシピばかりのなかで、あの赤いスパゲティだけは、いつも同じだった。
 ピーマンと玉ねぎとハムと、トマトケチャップのスパゲティ。
 美味いか?と聞かれたときの俺の感想もいつも同じ、「しょっぱい」だった。
「じゃ、マーケットに寄って、俺んちで作るか」
 行き先が定まって、サイファーは車線を変更しながら、怪訝な顔で確認してくる。
「だけど、あんな質素なもんでいいのかよ。せっかくの卒業祝いだってのに?」
「塩辛いだけって思ってたんだ。だけど、半年食べなかったら、懐かしくて仕方なくなって…、」
 その気持ちがぶり返してきて、俺は言葉を切った。
 この半年、あんたはどうってことなかったのかもしれない。でも、俺にはものすごく長かったんだ。
 朝起きるたびに、夜部屋に帰るたびに、ガンブレの手入れをするたびに、独りで食事をするたびに、俺は、あんたのことを思い出してた、毎日。…毎日だ。
 実を言えば、赤いスパゲティも、自分で一度作ってみたんだ。
 でも、俺が作ってもあんたのあの味にはならなくて、いっそう会いたくなっただけだった。
「…バカだな。同じバラムにいるんだ。会いにくればよかったじゃねーか」
「頭を冷やしたかったんだ」
 ガーデンを出たと言っても、すぐ近くだ。居場所も分かっている。
 だけど、このまま会わなければ、この気持ちも薄れていくかもしれない。
 たぶん、サイファーもそのつもりで、連絡して来ないんじゃないかって、思ってた。
「で、冷えたのか?」
「…駄目だった」
 季節を二つやり過ごしたが、結局…俺は忘れることが出来なかった。
「そうか。俺は…お前のほうは俺と離れりゃ、目が覚めちまうかもって思ってたぜ」
 俺は無理だけどよ、と笑いながら、サイファーが赤信号にブレーキを踏む。
 停車すると車内はエンジンの音だけになり、俺は、今さら緊張している自分に気付く。
「半年も猶予をやったんだから、いいよな?」
 いつになく優しい声でサイファーは言い、俺の答えを待たずに、前を向いたまま続けた。
「ずっと昔から、お前の二十歳の誕生日になったら、言おうって決めてた」
 薔薇を持つ手が震えた。次の言葉を、聞き逃したくない。きっと、ずっと聞きたかった言葉だから。

「愛してる。スコール」

 そんなこと、心の何処かではとっくに知っていたはずなのに、胸がじいんと熱くなる。ぐっと奥歯を噛み合わせて、わけの分からない衝動を抑え込んだ。
 告白としてはありきたりなその一言に、こんなにも感激してしまう自分が恥ずかしい。
「……だからなんで、それをさっき普通に言わないんだ」
「お前こそ、文句より先に、言うことがあんだろが」
 照れ隠しについ、また憎まれ口を叩くと、サイファーは俺を軽く睨んだ。
「…ほら、お前も腹くくって言ってみろよ。ハタチにもなって、だんまりはねーだろ」
 急かされて、頬にいっそう熱が集まるのが分かる。
 俺だって、このままの自分で居たいわけじゃない。
 何と言おうか迷ったけれど、スキダとかアイシテルとかは、やっぱりまだ俺には無理で、
「…会いたかった」
 一番強く思っていた言葉に、想いを託した。
「…ま、ぎりぎり合格」
 片手を伸ばして、俺の髪をくしゃくしゃと混ぜ、卒業おめでとう、とサイファーは笑った。
 信号が青に変わって、サイファーがアクセルを踏む。
 真夏の光にあふれる交差点を右折すれば、マーケットはもうすぐそこだ。
 薔薇を抱いて、ガラス越しに眺めるバラムの街角は、初めての景色のようにキラキラと眩しかった。



2012.8.23 / 会いたかった 2 / END

またしてもデジャヴュ話ですみません…
移動中に妄想してると、どうしても車内シチュになってしまう。
このサイトのスコールは二十歳になっても、何らかの重責を負ってガーデンに残る設定が多いんですが、今回はお祝いということで卒業を書いてみました。
スコールは意外と花も好きなんじゃないかな、と思ってます。お母さんが花が好きだったからかな。何の花にしようか迷ったけど、結局ベタに薔薇で。
最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました。